※東京大学産学協創推進本部 (東京大学本郷テックガレージ)主催のプログラムSFPに関するページです。

                                                                                                                                      2025/5   ver.1.1

                                                                                                                                      2025/11  ver.1.2

目次：

• ⁠抽象的レイヤーでの期待
  • 10-20年後の高い目標を目指すアイデア
  • 変化を許容したプロトタイプ開発
  • 質的変化を引き起こすアイデア
  • 知的好奇心に基づくアイデア
• 具体的レイヤー (Direcrtorの個人的関心)
  • 何かを壊す・溶かす・崩すテーマ
  • ユーザーの自律性に関するテーマ
  • AIインフラ・冷却関連
  • 生物多様性関連
  • バイオミミクリ関連
  • 知の保全に関するテーマ
  • Sci-fiを使ったアイデアの相対化
• 参考：一つの手段としてのスタートアップ
• 参考：本プログラムの対象外となるもの

はじめに

SFPも10年目を迎えました。改めて「秘密基地だからこそ」できるアイデア、人の目を気にしすぎることなく野心的でIconoclasticなアイデアを期待しています。詳細は下記をご覧ください。また、記述内容はあくまでみなさんのアイデア検討の一材料としていただくために記載しており、この全てを兼ね備えないと採択しない、というものではありません。

⁠抽象的レイヤー

• 10-20年後に山の頂上が見える(かもしれない)ような高い山を目指すアイデア

  • 「現状で理解できている・取り組むべき課題」と「今すぐに現状のスキルでできること」の掛け合わせではなく、少し背伸びしたハードワークが求められるアイデア。SFPの2ヶ月間でのプロダクト完成は一切求めていません。すぐ登りきれる山ではなく、高い山へ挑む過程としてこのプログラムを利用してください。
  • 失敗しても構わないのは、募集ページでも記載したとおりですので、大きなものの一部に自分たちのプロジェクトを位置付ける視点で、一度アイデアを見直してみてください。

• その一合目に至るため、今後の変化も許容した雑なプロトタイプを開発しうるアイデア

  • たとえば、蒸気機関は当初鉱山の排水用途で開発され、機関車として輸送の革命を起こしたのはその約100年後という話はご存知の通りです。最初の用途(アプリケーション仮説)は間違っていたり、ベストなものでない可能性が高いです。

• 社会に対して質的変化を引き起こすことができるアイデア

  • 既存の社会構造を前提とした効率化・自動化「ではない」ものを質的変容と規定します。 もちろん量的変化でも桁が100 or 1/100となれば質的変化につながる可能性がありますので、あくまでグラデーションの問題です。

• ご自身の知的好奇心に基づいて(いわば独善的に)形成されたアイデア

  • 自分が興味関心をもって、昼夜取り組まずにはいられないものもSFPは歓迎しています。
  • 過去には、かつおぶし削り機、自動お茶立てロボット、自転車を漕ぐと好きなSLの音が流れる装置、なども採択されています。
    • そうしたプロジェクトを行うメンバーと共に時間を過ごすことができるのもSFPのよさのひとつです。

具体的レイヤー (Directorの個人的関心)

DropboxやAirbnb、Doordashなどを産んだスタートアップ支援機関であるY CombinatorはRequest for Startupという形式でアイデアのリストを上げています。下記に記載したアイデアであれば必ず採択されるというわけではありません。一方で、考えているアイデアとの接点を探ったり、自分たちのアイデアの性質を反省的に考える参考にしていただければと思っています。